田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

ギガスクール構想の現実

ギガスクール構想の一環で娘の中学校にもiPadが支給されたこと、にも関わらず肝心の教育体制が追いついていないことは以前少し触れたが、娘から今現在実にひどい状況になっているのを聞いたので再び書く。


iPadは支給されて1月経つが、置いてあるだけでまともに授業では使われていないそうだ。せめて教科書代わりになるのかと思っていたが、相変わらずkg単位で満載の教科書を毎日持ち運びさせられているので娘の言うことに間違いはない。
使わないのならしまっておけという感じだが、娘曰く最近一部のアホ男子が休み時間にyoutubeを見て騒いでいるらしい。その騒ぎ声で多くの女子は迷惑しおしゃべりや宿題も満足にできないのだと、うちの子にしては珍しく強い口調で愚痴っていた。
教室で自由に使えることは100歩譲って良しとしよう。しかしyoutubeが視聴できるってどういう状況だ?アプリインストールのロックもしていないのか?それ以前にネットに繋がりっぱなしって何だよ。授業(それもロクに使っていない)とネット接続は直接関係ないだろ。ぶっちゃけネット要らないだろ。つかせめてWifiくらい都度切れや。やる気のないコンビニかよ。

これに加え巻き添えを食ってGW明けまで空だった情報室であるが、ようやく新PCに更新されたと思ったらAtomベースの糞Winタブ(2in1)らしい。タイピングの練習しかさせない情報部の活動に常々疑問を持っていたが、とうとうこのタイピングすら満足にできない状況になってしまった。今どきWinタブとか売れ残りの中華品だろうし、まかり間違っても超高額なsurfaceでないはずだ。そこはOS 繋がりでiMacMacbook、最悪支給品と同じiPadじゃないのかよ。予算の都合ならChromebookだし2in1としてもそう。意識高い系ネットニュースが普及率を持ち上げてるじゃないか。こういう時こそ便乗しろってばよ。
さらに逆ミラクルでイカれたことに、このタブレットの1台のモニターが割れる事件が今週発生し、その犯人探しでタブレットは使用禁止に、そして情報部員は真っ先に事情聴取を受けたとか。うちは今勉強部だよ…と寂しそうにこぼす娘の姿は親バカ抜きにしてもしんどすぎる。タブレットを壊した子に非が無いわけではないだろうが、壊したくて壊したわけじゃないのは明らかだし、そこまで大事ならやっぱりしまっておけというか、それこそ糞タブレットになんてするなよ、と思わずにいられない。
要するに我々の税金投入の結果がこれで、娘に直接iPadを買い与えて家族で音ゲーでも仲良く遊んだ方が100倍マシな悲しい現実なのだ。鳥肌が立つわ。

あまりに状況がひどすぎるので何から突っ込めばいいか正直難しいが、兎にも角にもまず小中学校でプログラミング教育は無理だというのは間違いない。道具を与えられて1月も経たないうちにこの有様だ。これなら猿に踏み台を与えたほうがよほど建設的だろう。
これは先生が無能ということではない。うちの子を含め生徒の大半は猿以下という個人評は置いておいて、人や組織の向き不向きと時間的な余裕から、実現が不可能な机上の空論と言いたいのだ。自分もプログラミングで飯を食ってる一人だが、ただできるというだけで少なくとも今は人並みに飯が食える特殊スキルだ。これをわずかな社会経験と講習期間しかない先生達が理解できるはずがないし、ましてや教えることなんて自分が娘に対してを想像しても少し自信が無い。プログラミングに限らずどのスキルだってそうだろう。効果を出すには少なからぬコストが必要なのだ。
そして義務教育の現場である小中学校はリスペクトとコミュニケーションで成り立っているし、PCスキルはさほど必要ない職場にみえる。ここにソースコードベースの屁理屈コミュ能力しかない我々のスキル、考えを持ち込むのはどうなのか。イカれたコミュ障を量産するだけではないだろうか。つか国語力のないヤツは社会人以前に日本人としてまずい。まずはそちらを優先して教えるべきではないのか。自分みたいに社内で狂犬扱いされるようなヤツらが将来続々と部下になっても共食い地獄しかない。

この件についてはまず担任の先生に相談することを考えた。少々神経質で怒りっぽいことから生徒や母親からの受けはあまり良くないようだが、根が真面目ゆえなのは間違いないし、相談すれば男子生徒を注意することはまずやってくれるだろう。しかしそれではあまりにも先生がかわいそうだと気づき思いとどまった。上から押し付けられた糞システムのために小うるさい父兄のクレームを受け、やむを得ない対応で先生個人の評判が落ち、最終的に生徒との関係が悪化するのは、想像したらともかく私にとって面白くないストーリーだった。糞システムを拙速で導入した教育委員の馬鹿共と、便乗して糞機種選定した糞業者、そして犯人探しに熱を入れ今だにスクラッチすら教えようとしない部活顧問、こいつらに不幸が訪れるのが好ましい未来といえよう。特にやる気の感じられない部活顧問、お前だよ。よくもうちの娘の貴重な1年と、同じ部活に入ってくれた可愛い同小後輩の気持ちを踏みにじってくれたわ。呪いで小指を角にぶつけてのたうち回るがいい。ばーかばーぁか!


というわけで(?)来週都合よく小学校のPTA活動でこちらの校長、教頭先生に会う機会があるので、心苦しいがこの時に少し相談させてもらおうと思う。良い方々だし直近の卒業生複数が当事者なので、無視せず父兄からのクレームとして何らかのアクションをしてくれるだろうと期待している。ともかく少しでも娘が楽しく学校に通えるようになってほしい。それだけだ。