田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

PC遍歴その10

続き。ようやく最後。

 

・2010年代後期以降(Win10時代)
 直近の3年くらいは年1で新規、またはCPUとビデオカードを変更する感じでゲーミングPCを組んでいる。もっとも4790kマシンが不調にならなければ未だに買い換えていない可能性すらあった。

 

 2015~2018年末まではメインのゲーミングPCはまったくアップグレードしなかった。色々忙しかったというのはあるが、4790k+980Tiの組み合わせが強すぎたことが大きい。OSをWindows10にしたくらいでハード面は完全固定だ。

 ようやくごっそり買い換える決意をしたのは2018年の年末休み。件の最強マシンがクリスマスの日に唐突に電源を入れてもPOSTしなくなった。過去の経験からなんとなく電源かなと思い、Seasonic 850Wに付け替えてもダメ。少々悩んだ末にbeep用のブザーをマザーにつけて立ち上がらない原因を調べた。結果はメモリー不良。それも2枚のうち1枚だけアウトで、こいつがささっているとどうにも起動しないことが判った。
 取り急ぎ8GB1枚でしのいで現状を調査したところ、CPUは次世代zen2、ビデオカードはNaviが予定されているものの、最大1年くらいずれ込むらしい。迷ったが、正月休みの娯楽として1台久々に組むかとなり、繋ぎなら今より高性能でできるだけ安い方がいいよね、とコンセプトを「fullHDサクサクゲーム機」とした。構成は以下。

 

ケース Thermaltake Versa H18
CPU:Ryzen5 2600
CPUクーラー:付属のもの
電源:Seasonic 850W
ビデオ:MSI RX580
モリー:DDR4-2666 16GB
マザー:MSI B450M PRO
SSD:M.2 WD Blue 500GB
おまけ:赤LEDの140mmケースファン3つ
HDD:余った3.5 4TB
OS:Windows10 64bit

 

 久々にAMDMSIに戻ってきた。総額10万くらいで、ほぼ流用無しにしては安かったと思う。今回初めて側面が透明なケースを買ったので、せっかくだからとAMDっぽく赤く光るケースファンを購入した。CPUファンも付属のものだったが、静音かつ主張しすぎない程度に赤く光るイカしたPCになった。
 肝心の性能だが、3DMarkのベンチスコアは4790k+980Tiとほぼ同等だった。CPUはRyzenが2割ほど上、GPUは980Tiが2割ほど上でトントンといった感じだ。当然fullHDには十分すぎる速さで満足。CPUはOCできない最安低消費電力の2600で日和ってみたが、ちょうどFX-8120の倍くらいの性能をたたき出したのは隔世の感があった。10年経たずにこの進化はすさまじい。GPUも590ではなく580にしたが、娘のGTX1060 6GB程度の性能で冷え冷えだった。意外だったのは動画エンコでVCEがかなり使えたことだった。同等画質ならQSVよりちょこっと速い。CPUエンコもさすがにVCEにかなわなかったが、それでもコアの分だけ4790kより速いし、昔のAMDからは想像も付かないサプライズだ。
 ちなみにこの頃からゲームPCはリビング隅に設置していたが音や熱で困ったことは無い。またDirt Rally2.0くらいならfullHD最高画質で遊べるレベルだったので、一応目標は達成できたと思う。
 そういえばここでDDR3メモリーから卒業した。まさか9年も使い続けるとは思わなかったし、最後はこいつのせいで一線を退くとかできすぎた話だ。

 

 R5 2600+RX580は快適だったが、ようやくRX5000シリーズが発売されたため、入手が容易になった2019年9月末に5700XTに買い換えた。評判の悪いMSI製だったが、うちではなんの問題も無かった。これで3DMarkのスコアは7割増しになったし、Dirt Rally2.0やAce Combat7は設定を落とせば4kで遊べなくも無いレベルになった。
 ここまでマザーやビデオカードMSIを中心に選んでいるが、これはFX-8120と一緒に使っていた880GMS、HD6870の出来が良かったからだ。この時の印象でなんとなく選んでしまう。ファンといってもよい。ただドラゴンのロゴはダサいと思うが。

 

 そして2019年末、ついにzen2 3000シリーズが発売される。激しい争奪戦だったが運良く3950Xが買えてしまった。おかげで急遽これに見合うようにハイスペック路線で1台組み直すことにした。構成は以下。

 

ケース:MSI VAMPIRIC 010
電源:850W(流用)
CPU:Ryzen9 3950X
CPUクーラー:ASSASSIN III
マザー:MSI X570 ACE
モリー:DDR4-3600 32GB
ビデオカードMSI 5700XT Evoke(流用)
SSD:CFD PCIe Gen.4 1TB
ファン:aRGB 12cm X3個

 

 ほぼ最新高性能で実績のあるパーツばかり。ハマる要素など無いと思われたが、組付直後に火花を散らすという冷や汗ものの失敗をいきなりしてしまった。原因はケースだ。MSI好きが高じて今回買ってみたものの、ネジ穴の位置がずれまくっていたり、フレームがわずかにゆがんでいたりと結構な問題児だった。おかげでバックパネルの位置が決まらず、無線アンテナのコネクタがフレームに触りショートとなったのだ。その後元気に動作して事なきを得たが、10万のCPUが死ぬ可能性はなかなかにエグい衝撃だった。この日はセットアップを中断し酒を飲んで寝てしまったほどだ。


 肝心の性能、それもほぼCPUだが、まさに異次元の体験だった。3DMarkスコアは5%程度の上昇だったものの、エンコード速度はとうとうCPUがVCEを抜いてしまった。メモリー32GBとの相乗効果でどんなにファイルを開こうが、どんなにタブを開こうがビクともしないし、エンコしながらゲーム、録画しながらゲームもfullHDなら平気になった。感動を通り越してゾクゾクしたものだ。心配していた発熱は空冷でも問題なく、ネット上のベンチスコアとほぼ同等の数値をたたき出した。
 PCIe4.0は正直それほど恩恵を感じなかった。もちろんベンチスコアでは特にSSDは飛躍的に数値が上がったが、体感ではほとんどかわらない。元々が速すぎるのだ。

 とまぁ、こんな感じで自作人生最大の散財と衝撃的な性能をついに得たのだが、唯一ショボかったのはやはりケースだろう。前述のズレやゆがみもそうだが、フロントパネルのLEDも残念だった。これは事前の調査が不足していた私も悪いが、こいつはRGBを謳いつつマザーと接続して制御できない。専用のスイッチで色と点灯パターンを切り替えるだけなのだ。Dragon CenterとMythtic Lightを押しつつそりゃないよ、というのが正直な感想だ。

 なおR5 2600マシンは電源を余りの650W、GPUをRX580に戻し、ほぼ組んだ初期の状態で2F自室に移動させた。型落ちとはいえノートPCじゃ太刀打ちできない性能なのだ、無駄になるわけがない。

 

 その後3950X+5700XTで夏を迎えて年末まで1年、つい最近まで特に問題は無かった。4kゲームプレイは若干間に合わないものの、我慢できないほどでもないし、zen3やRX6000シリーズが発売されたが、前年以上の争奪戦で入手の見込みがなかった。
 そんな状況で2021年初頭にうっかりアップデートしたのは、やはり幸運にもパーツが入手できてしまったからだ。パーツ別の記事で書いたが、6900XT5950Xである。偶然にも両者一緒に購入できたので個別の性能上昇は確認していないが、これらに換えることで3DMarkスコアは倍以上になった。手持ちのゲームは4Kですらファンの音もロクに聞こえない余裕っぷりだし、当然並列作業も余裕すぎる。ここだけの話無駄金を使った感すらあるが、それだけ長く使えると考えるのが精神衛生上良いのだろう。

 ちなみにここでもMSIのケースは祟った。6900XT付属のステーがネジ穴位置の都合で付かないのだ。MSI同士でこの仕打ちは正直酷い。今このケースは若干のリニューアルをしたものが新発売となったが、これらの理由でいかにMSIファンの私でもお勧めしかねる。

 

 自作以外でもここ3年は色々手を出した。異常に忙しかったストレスを散財で発散するところが大きかったと思う。忙しかったおかげで稼ぎが増えたのもある。
 ざっと書くと2019年初頭にOneMix2sを海外通販で買った。UMPC好きとしては最高のガジェットだったが、ファン音と光学タッチセンサーの○ソ具合でバリバリは使っていない。

 次にXPS13 7390 2in1、少し後にCore X Chromaを買った。XPS13は待ちに待った16:10 4K+だったので、日本で解禁になった瞬間に注文しかなり早期に納品された。その後X Chromaを買って取り付けたものの、デスクトップが2台あるおかげで自宅での活躍は少なかった。しかし2020年に入った頃から仕事で手放せなくなり、今ではリモートワークの要として活躍している。良い買い物だった。

 そのちょっと後にCF-RZ5ヤフオクで買った。XPS13を会社に持って行ってしまうので、OneMix2sより操作性の良い、リビングで気軽に触れるノートが欲しくなったのだ。これも良い買い物だったと思う。今はDebianをメインOSにし、このブログ更新も結構な頻度でこれを使ってやっている。

 その他PCとやや離れるが、Oculus QuestQculus Quest2もここ2年くらいで買った。元々はエロ動画Dirt Rally2.0用にと用意したのだが、この2つについてはエロ動画は期待外れ、DR2.0は目眩のような酷い3D酔いで使えなかった。しかしいくつかのゲームは中々楽しめたし、ダイエットとしてボクササイズVRは効果があった。

 やがて娘が興味を持ち、youtubeの影響を受けてBeatSaberにガッツリとハマった。コロナの影響で自宅待機の都合もあり、これはほぼ娘専用機となってしまった。Oculus Quest2は自分用にと思い買い足したものだ。ただこれはまたもや仕事の山場が訪れてしまい、今現在稼働率はほぼゼロとなっている。ただ体重が増加傾向なので、この週末には復活させる予定だ。でないとGW明けの健康診断がヤバい

 

 あとは一応PCにくくるとChromebookを2021年初頭に2台ほど買った。Acer Spin311Lenovo Duetだ。Spin311はまさにネットブックという感じだったが、kindleを使う時に画面解像度の低さがどうにも気になった。そこでタブレットとして使え解像度の高いDuetを購入したが、こちらはタブレットとしてはそこそこ良かったものの、キーボードは2in1のハンデもありSpin311ほど使えず、Androidアプリの互換性もLinuxとの併用もあと一歩な感じだった。よって今現在はCF-RZ5とNECのT1195タブ併用がメインになっている。

 ただCHromebookはサブPC、ネットブックとしてはかなりお手軽で良い。DuetかT1195サイズでスピンタイプのものがあればただちに乗り換えたいと思う。

 

 

 というわけで長々とPC遍歴を書いてきたがこれでようやく終わりだ。本当は他にも余りパーツ+αで色々やってるし、モニターやラズパイ、中古ノートもいくつか買っている。そこらはまた気が向いたら順に記録していこうと思う。