田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

PC-9801FAのアップグレード

ようやくPC-9801FAのアップグレードが最終段階に入ったのでまとめてみる。ヤフオク落札直後は内蔵SCSIで100MBのHDD、4MBメモリ、487SXが追加された状態だった。

  • CPU
    初っぱなだが実はついさっき行った最後のアップグレード。487SXから487SX2に変更し、486DX2、32MHz相当とした。一部のサイトでは内蔵音源とFDDが動かないようなことが書いてあるが、うちではFDDは内蔵、外付いずれも正常動作している。キャッシュを使っていないせいか?また内蔵音源は86B搭載で切ってあり関係無し。
    低速とはいえ倍になったのでそれなりに効果は感じる。しかし一番この性能が必要だったデータの転送やZIP解凍がおおよそ済んでからの導入だったのはちょっと失敗だった。強いて言えばMDX演奏でPDXのロードやMSDPのファイル検索が早くなったくらいか。
    当時はメルコの4倍速(64MHz駆動)ODPを取り付けていたので実は負けているのだが、あのODPは専用ドライバを入れてもゲームやアプリの挙動が変だった記憶しかないので、それに比べれば好感触だ。その後使ったエプソンPC-486NASだかのSX25MHzよりコプロの分か速くも感じる。

  • メモリ
    8Mボード+SIMM1枚追加で合計11MBとした。DOS運用なので効果が感じにくいところだが、RAMディスクを4MB取ってもEMSメモリがたっぷり空いているのは気分が良い。当時は8MBだったはずだから地味にアップは果たした。

  • HDD
    本体入手後すぐに内蔵SCSIを虎の子の変換番長+4GBCFカードに交換した。設定で4ドライブ合計3.5GBになっている。これだけの容量があればガラ空きかと思いきや、FM音源ファイルを無秩序に展開してあっという間に残容量が1GBを切った。当時はキャラベル内蔵80MB+緑電子外付230MBで何の不自由も無かったはずなのに…。内蔵SCSI用の純正55カードはIDEにも劣り激遅だが、それでも元の100MBよりはマシ。まぁこんなもんだろう。

  • FM音源
    こちらも虎の子の86音源を修理して搭載。この86音源にはちびおとRを追加してあり、さらにXRU4066BFの除去など簡単に高音質化もしてやった。当時は内蔵26音源(モノラル)かつ内蔵スピーカーという「音さえ鳴っていれば良い」素の状態だったので、今回のアップグレードの一番の肝とも言える。
    高音質化はSOP取り外しが面倒でなかなか手を付けられなかったところだが、先日スピーカーを古いCDコンポ+超古くてデカいパッシブスピーカーからDENONサウンドバー(DHT-S217)にしたため踏み切った。
    効果については素人なので説明が難しいが、明らかに以前より音が澄んで聞こえる…ように思う。特にFMPでSSGやADPCMを多用する楽曲を聴くと違いを感じるが、自分の耳に自信が持てないので何とも言い切りづらい。単純にDHT-S217が凄い&プラシーボなのかも。
    ただ満足感は文句なく凄い。前述のように当時は音に無頓着だったし、FA後はエプソンノート、Lavieに行ってしまったので、この完成度の高いFM音源は未体験。30年の時を経て今さら収集しまくった曲データを楽しんでいる。

  • グラフィック
    当時お気に入りだったGA1024の上位カードであるGA1280を追加。だが出力レンジの関係で手持ちのモニターでは十分に性能を活かしきれず、ぶっちゃけ電気を食うだけのコネクタ変換器に成り下がっている。9821内蔵ビデオなら全モード問題なく表示されるので負けた感がすごい。何か道は無いものか。

  • 外付ドライブ
    紆余曲折あったが自作3.5’FDDx2ドライブを追加。CPUアップグレード後も問題なく動作している。やはり内蔵5'FDDで旧作をプレイ、外付3.5'FDDで現行PCとデータをやりとりできるこの組み合わせが使い勝手が良い。
    その他MOドライブをデータ転送時のみ電源ONして使用している。ファンがジェット音のようなので常用は厳しい感じ。同じ理由で先日の記事のように内蔵MOも修理せずほったらかしだ。
    その他SCSIのCDROMドライブがあるが、手持ちのCDゲームはブランディッシュしか無いので放置中。まぁCDはCX13などのドライブ内蔵機に任せた方が良いだろう。

  • MIDI
    手持ちのMIDIインターフェースカードを追加しSC-55mkIIを接続していたが、これをSC-88proに変更。86音源の陰に隠れて印象が薄いが、一段落したらこちらもいじり倒す予定。

  • キーボード、マウス
    他機種で使用中のPS/2変換コネクタに加えてUSB変換コネクタを購入。98キーボードとマウスは2,3持っているが、スペースを喰うので88やエミュ機と共通で使い回せるように。意外にお金が掛かっている部分であるが背に腹はかえられない。

とまぁ、大体こんなものだろうか。音源2枚差しは対応データが少ないことと、FM割り当てが面倒臭いため今のところ放置している。
他にメンテとして電源のコンデンサ交換、修理でマザーのパターン接続を予備機共々行った。余りパーツを組み合わせると、3.5インチ版FA/U2のそこそこ良いものが生える状態でちょっと色々やり過ぎてしまったが、一応これで98は追加で機種を入手することは無いだろう。今後は手持ち機種のメンテに専念しよう。