田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

ファイルスロット用MOドライブ

ちょっと珍しいファイルスロット型MOドライブが出品されていたので落札。エレコム製で128MBのみ対応のMO登場初期のものらしい。早速取り付けようとしたが、これがなかなか大変な作業になってしまった。

結果から簡潔に言うと、ドライブは認識したもののメディアへの読み書きが出来ない状態。内部のレンズが汚れている時に出る症状に似ているので、分解とクリーニングで何とかなる可能性はある。

しかしここにたどり着くまでにかなりの体力を消費した。ファイルスロットのメリットとして、工具無しにフロントパネルを外してポン付けするだけで拡張できる事があるのだが、どうにもこうにもスロットスペースにドライブが嵌まらない。

どうやら本体内部の金属のレールとドライブ側の樹脂ガイドのすり合わせがキツく、途中でガッツリ噛み込んでしまうようだ。ここでなぜか紙やすりを持ち出し樹脂側を軽く削るがまるで効果が無い。

ここまでが昼休みの作業だったが、仕方が無いので一旦仕事を片付けて食事後に作業再開。今度は電ドラでガイド止めねじを長穴にしてかわしてみるが、やはり途中でガッツリと動かなくなる。

ガイドの縦で無く横幅がいかんのかと大型カッターで全体を丹念に削ってみたが症状は同じ。ここらで諦めて本体のフタまで外し、挿入具合を確かめてみる。どうやら下側FDDに板金の角が引っかかるらしい。金ヤスリを取り出してドライブ板金の角を落とすが変化なし。

いよいよ打つ手が無くなったので、最終手段としてFDDの止めねじを緩める方法を取る。内側の1個を緩めるために結局メモリースロットの板金まで外すことになった。ただこれがやはり正解で、軽くFDDを持ち上げつつ押し込むとスコっと最後まではまり込んだ。ここまでで約2時間。ありとあらゆる工具を使い、蒸し暑い部屋で汗だくになってしまった。

写真のように無事嵌まり電源ONするが、ドライブ認識しない。ファン音がするしイジェクトボタンも効くのに。スロットのエッジコネクタが接触不良か?

しばらく悩んでふとSCSI IDを設定せずにぶち込んだことに気づいた。死ぬ気でドライブを引っぺがし、痛む腰でネットから同社類似ドライブのディップスイッチ表を探し出して設定する。

再び挿入して電源ONすると、今度はドライブとしてきちんと認識した。念のためMOクリーナーを入れたあと、新品の128MBディスクをフォーマットしてみる。…が、ここでフォーマット出来ないメッセージが出て詰む。30年近く前のものだ。やっぱりそこまで都合良く動作しないか。

メディアを挿入したあと繰り返しモーター音だかシャッター開閉音がするので、どうもそこらがメカ的に動作しないのか、レンズの汚れでメディア状態を認識していないのかっぽい。前述のようにバラせば何とかなりそうな雰囲気ではあったが、物理的な処置で2時間も体力を消費し続けてこの日は限界だった。後日に回そう。

ただ修理できたところでそのままメインのFAに取り付けるかは微妙なところ。ファン音が結構大きくこれを静音化しないと音楽再生で結構厳しいし、何より128MBメディアオンリーはなぁ…。これなら多少やかましい外付230MBドライブを、使用する時だけ電源ONする方が理にかなっている。

まぁ貴重なSCSI-ファイルスロット変換ケースと考え、のんびりと修理しながら最終的な利用方法を探った方がいいだろう。