田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

SC-88proとPC-9801FA環境整理

仕事が一区切り付き、雨で庭仕事も出来ない休日。レトロPC補修の気力が湧かなかったので、ちょっと前に入手したSC-88proをPC-9801FAに接続し、ついでにFA側の環境を整えた。

SC-88proは元々MIDIボード経由でSC-55mkIIが接続されていたので、ケーブルそのままに差し替えただけ。筐体がSC-55に比べ一回り大きいが、ACアダプターからプラグになったおかげでコンセント周りの取り回しは楽になった。

音については良いに決まっているので今更書くこともないが、30年越しに当時最強の環境になったのは感慨深い。FM音源SC-55でなんとなく雰囲気だけ楽しんでいた88向けデータが完璧に再生され、本当はこんな音色だったんだと今更ながら驚いている。
ちなみに欲をかいてWindows機にシリアルケーブルで接続して再生を試みたが、どれかのアプリが不安定らしく結構な頻度でブルースクリーンが発生する。怖くて一旦すべてを戻してしまった。Windows7の頃はきちんと動作していたはずなのだが…。後日USB-MIDIケーブルで試すことにする。

次いでメモリ増設。61SIMMが1枚載った5Mボードから、8Mボードへ変更した。まぁDOS環境だとここまで必要無いのだが、これで当時の9MBと同じになり気分は良くなった。5MはFA/U2復元の時に接続する。

ここからはソフト側の設定やインストール。DOS環境なら何はともあれファイラーだが、当時はFDからFILMTNH、DOS/VでFDに戻り、エミュ環境はFMに乗り換えていた。今は20年ほど前にエミュ上で構築したFM環境をベースに、PC-9821CX13用に実機でアレンジしたものをそのままFAに引っ張ってきた。
操作は体で覚えていたものの、拡張子別にどのツールを割り当てたのか、そもそもこのFMがどのバージョンなのかすっかり忘れており、具体的にTABキーで呼び出すショートカット設定で色々おかしなことになった。そこで思い切ってPatch+改良版の2.4系にして整備した。

拡張子別のツール割り当てはひとまずFM.DEFをそのまま流用し、そこからGA1280用に画像表示ツールを変更。ここでモニターの入力レンジやアスペクト比固定機能の違いで若干ハマりかけたが、最終的には条件付きで表示できるようになった。I/Oのモニターはきちんとアスペクト比を固定してくれて助かった。しかしDALK(というかアリスソフト全般)はダメ。これはVGA256色のGA1280/1024A出力レンジがブラウン管モニターしか想定していないためっぽい。仕方が無いのでドライバをags_16に変更した。VGAキャプチャを通せばもしかしたらいけるのかもしれないが、そこまでやるよりエミュの方が確実で楽。ボードが少々宝の持ち腐れになったがまぁ仕方が無い。
つかXa7にWindows3.1を入れた時ブラックアウトしたのってこれと同じ現象だったのかもなぁ。機会があったらブラウン管モニターを引っ張り出してくるか。

あとはMDXとか割り当てされていなかった一部データに対応すべく、ツールのインストールと設定。

背景画像も設定してみようとしたがうまくいかない。最適なパレットを維持しつつ16色MAGに変換する方法が探しきれず詰んだ。当時はなんのツールを使っていたのだろうか…。あと起動のたびランダムでフォルダ内の画像をセットするツールを自作して使っていたが、30年近く経った今さすがに現物は失われソースの内容も覚えていない。Cでちょろっと書いただけだったはずだが。また作ってみるのも面白いかも。

MIMPIでリスト演奏すべく設定。といってもディレクトリ内のMIDファイルを順にバッチファイルで演奏するだけのものだが。FMPはすでに作成済み。これでFMP、MIMPIでBGM再生が捗るようになった。

左右クリックが出来ないなどバスマウスの調子が悪かったのでバラしてみるが、おかしなところは見当たらない。どうもスイッチ内部の接点不良のようだ。しばらくカチャカチャグリグリやっていたらそれっぽく動作するようになった。ただゲームでガッツリ使うには不安があったので、この機会に変換コネクタを製作しさらにPS/2マウス変換アダプタを接続してやった。

FA/U2から拝借していたFDDケーブルも新品コネクタで圧接し直す。そこそこ部品代がかさんだ上に万力を締めるのが難儀だった。ぶっちゃけヤフオクで入手した方が楽だったな。

最後にバラバラになっていたFA/U2の方も組んで戻してやる。この時ふと気づいたのだが、記憶の中のFDDのフラットケーブル1番ピン位置がFDD基板のシルクと逆になっている。シルクはFDDの内側が33、端側が1の表示、ケーブルはひねらない場合内側が1、端側が33だ。迷った末にバラす前の写真を拡大し、FDD側が逆と判断し電源ON。無事FDDから起動できた。うーん、もしかして外付FDDで使っていた時うまくいかなかったのはこれか?謎は深まる。

電源ケーブルは何か追加工されていたのを思い出した。

念のため確認すると途中で被服を破いて電線を巻き付けただけの無理矢理改造だった。テープも変質してベタベタだ。多分SCSI HDDを無理矢理内蔵していた名残と思われるが、自分は5インチモデルメインでそちらはカゴ付なので、こっちはケーブルを撤去して元に戻す。

電源そのものは正常動作するがどうなるかわからないので、実家にしまう前にコンデンサ交換をすることにした。外してみると3,4つ液漏れしている。危ないところだった。

1000μF180Vがまだ届かなかったので、一旦外したものを結局元に戻した。まぁ当面大丈夫だろう。

なおパネルは試しに手間なしブライト5倍希釈液に1週間浸けたもの。くっきりと浮いていたシール跡が今はかなり薄くなっており、FDDスロットカバーのように茶色だったものが完動品キーボードと同じクリーム位に。文字も消えていない。なかなかいい出来映えだ。まぁこの後実家に移してしまうのだが少々もったいないな…。

というわけでほぼ土日すべて費やしてしまったが、これでPC-9801FA環境は当時を超えて使いやすいものとなり予備機も確保できた。ハード的な性能も当時から劣っているのはCDドライブとCPUアクセラレータ位のものだろうか。CDはSCSIのものが1つあるのでそれを接続するとして、CPUは正直迷っている。Xa7に取り付けたメルコ製、在庫で眠っている玄人志向製いずれもジャンパ設定を適切に行えば使えそうだが、当時メルコ製4倍速を使っていた時はゲーム環境でメタメタだった記憶がある。DOS環境だけなら今乗っけている487SXで事足りるのでこのままの方が良いだろう。