田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

Windows98マシンを組む 2022

これは連休前夜のこと。Windows98がエミュで満足に動かなかったのがどうにも気になったので、手持ちとヤフオク中古パーツで1台組んだよという話。

大分前からWindows98が動作するPCを組もうと思い、なるべくPCパーツは捨てずに取っておいたのだが、事前に98対応パーツを調べるとどうも素直に動く年代のものが無い。ギリギリC2D E8500とG41マザーが該当するが、非純正ドライバーを細工して入れる必要があり結構大変らしい。

そんな時ふと実家の物置に20年くらい前妹に譲った自作PCの残骸がケースごと眠っていることを思い出した。

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現物をざっと調べるとAthlon550MHzとAOPEN AK72ででっち上げたもののようだ。懐かしの56kモデムボードとビデオカードはVergeDXらしきものが刺さっていた。メモリ以外ほぼすべて揃っていたので128GBのSDRAMを付けて電源ONしたがBIOSがPOSTしない。電源のON/OFFは出来るしすべてのファンも回っているのだが、こいつをベースに1つずつ動作検証するのも時間がかかりそうなので、まずはヤフオクハードオフで確実に動作するパーツを確保して1台組むことにした。以下がその構成と価格。

ケース:手持ちのミニタワー
電源:手持ちの玄人志向製530W
HDD:LAN HDDから引っぺがしたPATA 160GB
DVD:手持ちのPATA オーディオケーブル付
FDD:Y-E DATA製 ハードオフで¥880
マザー:AOPEN MK77M2 ヤフオクで¥1,500
CPU:AMD AthlonXP 2400+ ヤフオクで¥1,200
CPUクーラー:謎のXP用クーラー ヤフオクで¥500
メモリ:PC2700 256GBx2枚 ヤフオクで¥440
ビデオカードATi Radeon9550 ヤフオクで¥2,100
キーボード:手持ちのサンワサプライPS/2変換
マウス:エレコムPS/2マウス amazonで¥800
モニター:手持ちのアイオーデータ40インチ4kモニター
OS:手持ちのWindows98SE OEM

総額:¥7,420

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最速を目指さなかったからか思ったより安く揃って助かった。一応AMD縛りとしては高性能寄りではあるが。今回意外に入手が困難だったのはCPUクーラー。SocketA用は希少なようで、心配だったため同時に出品されていたFirebird R5も¥499で確保してしまった。

次にOSインストール前のドライバ探し。これをしている最中におぼろげながら思い出したが、AthlonXP 2400+とMK77M2は20年前にも使っていた。ただこの時はLinuxのアナログ録画機としてだったため、ビデオカードはそれこそ前述のVergeDXあたりを使っていたし、FDDは無かった気がするし、そもそもドライバ探しにこんなに苦労することもなかった。それくらい面倒な作業で正直閉口してしまった。AOPENとかほぼPC業界から撤退してるし、マザー出品者さんがftpサイトのリンクを張ってくれていなかったら挫折していたと思う。

さて。いよいよOSインストールだが、作業中はVMWareで起きたようなトラブルは一切なかった。PATAに接続できるUSB変換ケーブル(これもハードオフで¥880)を持っており、事前に好きにパーティションを切れたというのが大きいだろう。しかしここで順調にいったがために、その後のドライバインストールで少々ハマった。
ハマりポイントは3つあり、1つはHDDがなぜか全部FAT32で確保されていたこと。VIAのコントローラーのおかげなのか、Windows98インストーラでフォーマットし直したら160GBきっちり認識してFAT32になっていた。このせいなのか断定はできないが、エクスプローラーを開くと不意に固まったりといった症状がでて不安だったため、もう1度30GB以内に切り直してインストールしなおした。
2つめはメモリ容量だ。ネットで調べると512MB以上はインストールできないだとか、1GB以上はダメだとか、はたまた256MB以上は危ないだとか書かれておりはっきりしなかった。そのためとりあえず手持ち最大の1GBメモリを付けてみたところ、インストール自体は完了しコンパネ上も1GB認識していたのだが、実はこれが巧妙な罠だった。その後のドライバインストールでちょいちょい固まる、共有設定したドライブによそからアクセスすると固まるなど挙動不審のオンパレードで、極めつけはビデオカードのドライバ(Catalyst)がインストールできない症状。こちらの再現性が100%だったおかげで気づいたのだった。手持ちを外しオクで入手した256MBにしたところピタッと症状が治まり、ドライバも無事インストールできた。
3つめは自分の記憶欠如も要因なのだが、最初に入れたアプリのVSC-88がWindows98と相性激悪ということ。これは最初2つめのメモリの問題だと思っていたが、MIDI再生をすると結構な確率でマウスカーソル以外死ぬ懐かしの症状がでて、これに1時間くらい時間を取られた末に98ノートのOSを95から98にアップグレードしてハマったことを思い出したのだった。アプリをサクッとアンインストールして快適そのものになった。midiはやはりS-YXG50最強ということらしい。

他の注意点というか軽いハマりはPS/2マウス、キーボードがないとインストーラの操作が一時的にできなくて詰みかけたことと、CPUクーラーのファンが掃除機のような爆音だったことだろうか。どちらも手持ちのもので交換して処置したが、あらためて用意するとなると割と難易度が高かったりする。ガラクタを取っておいて本当に良かった。

そんなわけで無事セットアップが終わり、念願のピアキャロ2を動作させた画像がこちら。笑えるくらいゴージャスなOPである。

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今回モニター側でアスペクト比を固定できるのが地味に助かった。アイオー製モニターはこれと24kHz入力、リモコン操作可能なあたりでレトロPC向け最強と思う。4kくらいの解像度だと正直整数倍拡大にこだわる必要も薄く、ごらんのようにVGAでもエミュとそれほど遜色ないくっきり表示が可能だ。しかもこの頃のビデオカードはfullHDにも対応しており、デスクトップの作業性は悪くない。さすがにブラウザはまともに動かないものの、共有フォルダで最新のWindowsともファイルのやりとりができる。思った以上に使えるPCとなった。

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そんなわけで今は古いPCゲームをせっせとインストール中。一段落ついたら次はHDDの残り容量にWindows2000を入れようと思う。それが終わったらAthlon550の23年前環境の復元や、先日の大掃除でFA2 USB Linkerが出てきたしこいつも動かしたい。

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