田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

ちびおと追加

86音源用ADPCMバッファ「ちびおと」が手に入ったので早速取り付ける。

こんな感じでYM2608へ亀の子にハンダ。ピッチが広くて老眼でも楽々。

FM音源ドライバ側で何か設定とか必要かと思ったが、FMP(やPMD)は自動で認識。

よく聞く同級生2のFMPデータがたまたまADPCM対応だった。FM6音、SSGに加えADPが鳴っている。すごく良い。後年発売されたWin版よりゴージャスだ。芳樹のテーマなんかものすごくて笑ってしまった。

音源が大分整ったのでMDXドライバなんかも適当に設定して、休日ほぼ1日データの再生をしまくった。98現役当時には86音源もちびおとも持っておらず、かつ手当たり次第ダウンロードしたものだったせいか、PCMデータと行き別れの曲もちらほらあった。またそもそもFMP,PMDはADPCM対応曲がそれほど多くない。それでも有名どころは概ね揃っていて楽しめた。

近年のレトロブームもある程度落ち着き、欲しい人に欲しいものが行き渡ったのか、ちびおとはネット通販で在庫が潤沢なようだ。せっかくなのでいくつかまとめ買いしてストックすることに。
また86音源も高値だが入手性は良く、思わずヤフオクで2枚目を落札してしまった。コンデンサ交換とちびおと追加は当然として、今度は高音質化+2枚差しを試してみたい。そうなるとCeを修理するより118互換のCX13の方が良いのかな。メンテをやる気がちょっと湧いてきた。

PC-88VA2電源のフタ閉め

PC-88VA2用の新品ICをケースから取り出したところ、先日から行方不明だった電源ネジ一式を発見したので、再び無くさないうちにさらっとフタを閉めようと思った。

…のだが、これがなんだか酷いことになった。まずファン側の板金をはめずにフタからはめてしまいやり直し。次に電源スイッチをネジ止めしようとしたところ、R23の4.3k(3.9+0.39k)抵抗が妙に邪魔に思えたので軽く指で押したつもりが足からへし折ってしまった。ドライバー1本で事足りると思ったらまさかのハンダ吸い取り器とコテの出番である。

ちなみに写真のように、よくよく見れば電源の端子になんて触るはずのない高さ。なぜ力任せで曲げようと思ったのか。

その後もさらにやらかしは続き、あぐらをかいた足の指にハンダのダマを落とす、抵抗にかぶせた収縮チューブと一緒に指をヒートガンであぶる、ファンのコネクタを挿さずにフタを閉める、フタのツメが噛んでいない状態で閉めるなど、おおよそコントのような作業となってしまった。

ようやく完全形態で蓋が閉まり、電源ONできちんとファン回転&電圧出力。工具総出で1時間の作業になるとは。やれやれ。

しかしおわかりだろうか。用途不明のネジが2本残っていることに。もうやだ、寝る!

PC-88VA2マザーからIC取り外し

電源、パネルとPC-88VA2の修復が順調に完了してしまったので、いよいよ最難関のマザーボード修復に手を付ける。範囲は定番のバックアップ電池周辺。

まず足が錆びたICをすべて取り払う。IC20,IC21,IC13,IC8とC13コンデンサ、MR3,6の集合抵抗と結構な数がやられていたが、幸いこれらの部品はeBayやヤフオク、ネット通販で今だ新品が手に入った。まぁZ80自体現役なので周辺ICもそれなりに需要はあるのだろう。

最初はICの再利用を考えて丁寧に裏からハンダを吸っていたが、表の足が青錆で固着してどうにもならなかったので、IC21取り外し途中から足を切り飛ばす方法に切り替えた。これも新品部品が手に入ったからこそできる。

切り飛ばした後の足を引っこ抜くのは困難を極めた。錆びてハンダが溶けないのと、所々パターンの広い箇所があって熱も伝わらず。最終的な姿は以下の写真だが、数カ所ランドを引っぺがしてしまったところがある。自分の腕の無さに泣きそうだ。ただ本当に大事な裏面のパターンは剥がれず残っていて事なきを得た。

赤枠の中の配線、おおよそ20本ほどを繋がないといけない。特に電池周辺は跡形も無く腐食してしまっている。ちょっと前の自分なら泣いて諦めるところだが、実はVA2は修復事例に事欠かず、それらを見ることで少し安心できたところが大きい。それに回路図まで公開している方もいて、最悪それの通りに空中配線でもなんでもいいので繋げてしまえば動くのは、PC-9801FA2台の修理で経験済み。大丈夫、何とかなる。

とまぁ実は思ってたよりIC下のパターンが消失していて凹んでおり、自分自身に言い聞かせないと心が折れそうなのが本当のところ。明るい材料としてはこれまで趣味ではショボいホームセンターの半田ごてを使っていたが、リモートワーク環境の改善として近々業務用のそれなりに良いコテが自宅に設置されることか。コテがくる前に導通チェックだけ済ませておいて、サクッと作業を終えて直ることを期待したい。

PC-88VA2パネルホワイトニングとMA2電源修理

手間無しブライト5倍希釈液に浸けたVA2のパネルだが、たった2日で恐ろしいほどに白くなった。

あまりの勢いに文字が消えるのを恐れ早々に引き上げ。こうしてみるとFDDベゼルはもう少し白い方が合うが、まぁ動作確認する分には十分過ぎるレベル。一旦これで完了とした。

この流れで次はPC-8801MA2を2台ともメンテする気になり、手始めに5インチFDDのままで比較的外見が綺麗な方をバラしてみた。

パネルからスピーカーを外そうとして失敗。接着剤が変質して固着しておりコーンが抜けてしまった。ただどのみちスピーカー出力は使わないので気にせず続ける。

基板を確認して冷や汗。バックアップ電池の足が青く錆び、近隣パターンも所々黒く抜けている。3年前は動作したがこれはもうダメかもしれない。

基板補修する必要がありそうだが、来週以降で会社から良いコテが支給されるので、マザーはそれを使うことにして一旦洗浄だけで後回し。代わりに電源を見てみることにした。

電源もちょっと酷い。出力側のコンデンサが軒並み液漏れしている。幸い基板パターンが腐食するほどダメージは見られないので、基板洗浄した後そのままコンデンサ交換することにした。ちなみにコンデンサは2週間前にネットで調べて入手したものだ。

交換後の電源ON。この瞬間がいつも怖いが、今回は何事もなく無事に修理完了。5,12Vも-12Vも全部OK。ファンからの異音も無し。

2台目はつい先日3.5インチFDD化して動作することは確認済みなので、そちらは後日としてひとまずVA2とMA2マザー修復に取りかかろうと思う。

最近の仕事

レトロPCのことばかり書いていたので、久々に最近の仕事について書く。それほど状況は変わっていない。

ここ半年は納期が決まっている物件1、おおよそ仕様が決まって試作最終段階が1、仕様策定からが1と3つを中心に回してきたが、半導体不足による仕様変更が鬼のように殺到し納期決定している1件しかまともに進行していない。
半導体不足はとにかく厄介で、うちのような決断が遅い保守的な組織は対策が打ち出された頃にはもう手遅れになることが多い。そのための代替案を…とずっと後手でやっている感じだ。そしてとうとう連休明けにヤバい入手難にぶち当たった。これがコケると来年の売り上げが立たない。
とりあえずこちらは大慌てで部品変更業務を立ち上げ、代替品の確保だけは済ませた。しかし当然他の業務は押され冒頭の状況というわけだ。あと1,2年はこんなのが続くのだろう。憂鬱過ぎる。

報告会やら査定やらはまぁそれなりに。もう自慢とも言えないが報告会は首位キープのままだし、全員参加でないのが相変わらずテンション下がる。そして査定にも影響しないのでなおさらやる気が出ない。元々特定社員を持ち上げて実績を作るためだけに始めたことで、その特定社員はすでに昇進を果たしているのでシステムだけが抜け殻として残っている。給与形態もそうで、我々中堅ポジションはいくら残業しようが手取りは変わらない。残業しなくてもある程度収入を確保できる屑システムが、必要以上に残業を強いられる人を苦しめる。

査定と言えば今期割と大きな変更があった。まずパワハラ云々の項目が増えたことと、これのあおりを受けてスケジュール管理の項目が消滅した。穿った見方をすると、うちの会社は納期厳守でギスギスやるよりもみんな仲良しを重視するという事になる。これも進捗管理や計画能力の無い特定社員のみ有利で、さらに私個人狙い撃ちの不利な内容だ。今まで納期をキッチリ守るように休出残業したり、会議で他部署と厳しくやり合って調整してきたが、特に会議でのキツい発言はパワハラ案件なのであろう。試しにとある物件を他部署に引き渡したあと何も言わないでいたが、1月以上納期を遅らされたにもかかわらず会議の場で大した叱責も無かった。つまり会社のペースに合わせるなら、自分が思っているより1月くらいのんびり進める位でちょうどよいらしい。なんともチョロい話だ。

そんなこんなですっかりやる気を無くしたところへ、3回目のワクチン接種後の体調不良が重なってしまい、連休明けからはもう惰性で日々仕事をこなしている。パワハラ呼ばわりされる危険から会議も当たり障りのない内容しかしゃべらず、プロジェクトの計画も前倒しなど一切せず周りのペースに合わせて立てた。それでも周りの社員よりはるかに仕事量をこなしているので、売り上げ好調も追い風となって当面はうるさいことを言われないだろう。母親が他界した年齢にも近づきつつあるし、今後はプライベートを充実させて後悔のない田舎ライフを楽しみたいと思う。

PC-88VA2電源修理完了

一旦修理を諦めflex-ATX電源を代用しようと決めたVA2電源だが、コネクタをカットする前にもう一度ネットで調べて修理することにした。結論から言うと無事に直った。

前回までうまく動作していなかった原因箇所は抵抗だった。ちょうど液漏れが激しいコンデンサの真下に位置するR22~24で、ネット上で同症状の人がこのR23を交換したら直ったという事例があった。

早速取り外して確認すると確かに数値がおかしい。

  • R23 規定値4.3k 現物5.6k
  • R24 規定値820 現物800
  • R22 規定値100 現物98.8

R22は問題無さそうだったが、せっかくなので手持ちの抵抗で3つとも交換してやった。そして恐る恐る電源ON。FDD用4ピンコネクタからは5,12Vいずれも正しく出力され、10分ほど経過しても変動せず電源が切れることもなくなった。やった。

が、ごらんのようにファンが回っていない。電圧を測ると12Vが来ていない。裏を見ると以前洗浄のため外したコネクタの足がなんだかうまくハンダできていないように見える。これをハンダし直し電源ON。無事に回った。電解液が邪魔してハンダがパターンに綺麗に乗っていなかったようだ。危ない。

ここで一旦以前取り外したことのある部品の足すべてを綺麗にハンダし直して、マザーにささるコネクタの電圧を確認。メインの電圧はすべて正しく出ていたが、茶、桃間の12Vがきちんと出ていない。パターンを追うとトランスの2次側に直接接続されていたので、トランスを取り外してみる。
トランスを外した基板側は電解液はこぼれていなかったものの、トランス2次側の足の付け根に何やらベタベタしたフラックスっぽいものがくっついている。どうやらこれが原因だったようで、無水エタノールで洗浄して基板に戻すと無事12Vが出力された。足かけ1月、ようやく電源の修理が終わった。疲れた…。

ともあれこれで電源ユニットはケースを閉められる…と思ったのだが、ここでしょうもないオチが付いた。フタと基板を止めるネジが一式見つからない。チャック袋に入れてカゴにつっこんでおいたはずなのに。なんてこった。

あちこち探し回ったがどうにも見つからないので、今日のところは一旦諦めて代わりにパネルとFDベゼルを手間なしブライト希釈液に浸けた。今回は念のため事前に激落ちくんで軽く磨いてみたが、これだけでもまぁまぁ綺麗になった。これは出来映えに期待できそうだ。

SC-88proとPC-9801FA環境整理

仕事が一区切り付き、雨で庭仕事も出来ない休日。レトロPC補修の気力が湧かなかったので、ちょっと前に入手したSC-88proをPC-9801FAに接続し、ついでにFA側の環境を整えた。

SC-88proは元々MIDIボード経由でSC-55mkIIが接続されていたので、ケーブルそのままに差し替えただけ。筐体がSC-55に比べ一回り大きいが、ACアダプターからプラグになったおかげでコンセント周りの取り回しは楽になった。

音については良いに決まっているので今更書くこともないが、30年越しに当時最強の環境になったのは感慨深い。FM音源SC-55でなんとなく雰囲気だけ楽しんでいた88向けデータが完璧に再生され、本当はこんな音色だったんだと今更ながら驚いている。
ちなみに欲をかいてWindows機にシリアルケーブルで接続して再生を試みたが、どれかのアプリが不安定らしく結構な頻度でブルースクリーンが発生する。怖くて一旦すべてを戻してしまった。Windows7の頃はきちんと動作していたはずなのだが…。後日USB-MIDIケーブルで試すことにする。

次いでメモリ増設。61SIMMが1枚載った5Mボードから、8Mボードへ変更した。まぁDOS環境だとここまで必要無いのだが、これで当時の9MBと同じになり気分は良くなった。5MはFA/U2復元の時に接続する。

ここからはソフト側の設定やインストール。DOS環境なら何はともあれファイラーだが、当時はFDからFILMTNH、DOS/VでFDに戻り、エミュ環境はFMに乗り換えていた。今は20年ほど前にエミュ上で構築したFM環境をベースに、PC-9821CX13用に実機でアレンジしたものをそのままFAに引っ張ってきた。
操作は体で覚えていたものの、拡張子別にどのツールを割り当てたのか、そもそもこのFMがどのバージョンなのかすっかり忘れており、具体的にTABキーで呼び出すショートカット設定で色々おかしなことになった。そこで思い切ってPatch+改良版の2.4系にして整備した。

拡張子別のツール割り当てはひとまずFM.DEFをそのまま流用し、そこからGA1280用に画像表示ツールを変更。ここでモニターの入力レンジやアスペクト比固定機能の違いで若干ハマりかけたが、最終的には条件付きで表示できるようになった。I/Oのモニターはきちんとアスペクト比を固定してくれて助かった。しかしDALK(というかアリスソフト全般)はダメ。これはVGA256色のGA1280/1024A出力レンジがブラウン管モニターしか想定していないためっぽい。仕方が無いのでドライバをags_16に変更した。VGAキャプチャを通せばもしかしたらいけるのかもしれないが、そこまでやるよりエミュの方が確実で楽。ボードが少々宝の持ち腐れになったがまぁ仕方が無い。
つかXa7にWindows3.1を入れた時ブラックアウトしたのってこれと同じ現象だったのかもなぁ。機会があったらブラウン管モニターを引っ張り出してくるか。

あとはMDXとか割り当てされていなかった一部データに対応すべく、ツールのインストールと設定。

背景画像も設定してみようとしたがうまくいかない。最適なパレットを維持しつつ16色MAGに変換する方法が探しきれず詰んだ。当時はなんのツールを使っていたのだろうか…。あと起動のたびランダムでフォルダ内の画像をセットするツールを自作して使っていたが、30年近く経った今さすがに現物は失われソースの内容も覚えていない。Cでちょろっと書いただけだったはずだが。また作ってみるのも面白いかも。

MIMPIでリスト演奏すべく設定。といってもディレクトリ内のMIDファイルを順にバッチファイルで演奏するだけのものだが。FMPはすでに作成済み。これでFMP、MIMPIでBGM再生が捗るようになった。

左右クリックが出来ないなどバスマウスの調子が悪かったのでバラしてみるが、おかしなところは見当たらない。どうもスイッチ内部の接点不良のようだ。しばらくカチャカチャグリグリやっていたらそれっぽく動作するようになった。ただゲームでガッツリ使うには不安があったので、この機会に変換コネクタを製作しさらにPS/2マウス変換アダプタを接続してやった。

FA/U2から拝借していたFDDケーブルも新品コネクタで圧接し直す。そこそこ部品代がかさんだ上に万力を締めるのが難儀だった。ぶっちゃけヤフオクで入手した方が楽だったな。

最後にバラバラになっていたFA/U2の方も組んで戻してやる。この時ふと気づいたのだが、記憶の中のFDDのフラットケーブル1番ピン位置がFDD基板のシルクと逆になっている。シルクはFDDの内側が33、端側が1の表示、ケーブルはひねらない場合内側が1、端側が33だ。迷った末にバラす前の写真を拡大し、FDD側が逆と判断し電源ON。無事FDDから起動できた。うーん、もしかして外付FDDで使っていた時うまくいかなかったのはこれか?謎は深まる。

電源ケーブルは何か追加工されていたのを思い出した。

念のため確認すると途中で被服を破いて電線を巻き付けただけの無理矢理改造だった。テープも変質してベタベタだ。多分SCSI HDDを無理矢理内蔵していた名残と思われるが、自分は5インチモデルメインでそちらはカゴ付なので、こっちはケーブルを撤去して元に戻す。

電源そのものは正常動作するがどうなるかわからないので、実家にしまう前にコンデンサ交換をすることにした。外してみると3,4つ液漏れしている。危ないところだった。

1000μF180Vがまだ届かなかったので、一旦外したものを結局元に戻した。まぁ当面大丈夫だろう。

なおパネルは試しに手間なしブライト5倍希釈液に1週間浸けたもの。くっきりと浮いていたシール跡が今はかなり薄くなっており、FDDスロットカバーのように茶色だったものが完動品キーボードと同じクリーム位に。文字も消えていない。なかなかいい出来映えだ。まぁこの後実家に移してしまうのだが少々もったいないな…。

というわけでほぼ土日すべて費やしてしまったが、これでPC-9801FA環境は当時を超えて使いやすいものとなり予備機も確保できた。ハード的な性能も当時から劣っているのはCDドライブとCPUアクセラレータ位のものだろうか。CDはSCSIのものが1つあるのでそれを接続するとして、CPUは正直迷っている。Xa7に取り付けたメルコ製、在庫で眠っている玄人志向製いずれもジャンパ設定を適切に行えば使えそうだが、当時メルコ製4倍速を使っていた時はゲーム環境でメタメタだった記憶がある。DOS環境だけなら今乗っけている487SXで事足りるのでこのままの方が良いだろう。