田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

PC-88VA2電源修理完了

一旦修理を諦めflex-ATX電源を代用しようと決めたVA2電源だが、コネクタをカットする前にもう一度ネットで調べて修理することにした。結論から言うと無事に直った。

前回までうまく動作していなかった原因箇所は抵抗だった。ちょうど液漏れが激しいコンデンサの真下に位置するR22~24で、ネット上で同症状の人がこのR23を交換したら直ったという事例があった。

早速取り外して確認すると確かに数値がおかしい。

  • R23 規定値4.3k 現物5.6k
  • R24 規定値820 現物800
  • R22 規定値100 現物98.8

R22は問題無さそうだったが、せっかくなので手持ちの抵抗で3つとも交換してやった。そして恐る恐る電源ON。FDD用4ピンコネクタからは5,12Vいずれも正しく出力され、10分ほど経過しても変動せず電源が切れることもなくなった。やった。

が、ごらんのようにファンが回っていない。電圧を測ると12Vが来ていない。裏を見ると以前洗浄のため外したコネクタの足がなんだかうまくハンダできていないように見える。これをハンダし直し電源ON。無事に回った。電解液が邪魔してハンダがパターンに綺麗に乗っていなかったようだ。危ない。

ここで一旦以前取り外したことのある部品の足すべてを綺麗にハンダし直して、マザーにささるコネクタの電圧を確認。メインの電圧はすべて正しく出ていたが、茶、桃間の12Vがきちんと出ていない。パターンを追うとトランスの2次側に直接接続されていたので、トランスを取り外してみる。
トランスを外した基板側は電解液はこぼれていなかったものの、トランス2次側の足の付け根に何やらベタベタしたフラックスっぽいものがくっついている。どうやらこれが原因だったようで、無水エタノールで洗浄して基板に戻すと無事12Vが出力された。足かけ1月、ようやく電源の修理が終わった。疲れた…。

ともあれこれで電源ユニットはケースを閉められる…と思ったのだが、ここでしょうもないオチが付いた。フタと基板を止めるネジが一式見つからない。チャック袋に入れてカゴにつっこんでおいたはずなのに。なんてこった。

あちこち探し回ったがどうにも見つからないので、今日のところは一旦諦めて代わりにパネルとFDベゼルを手間なしブライト希釈液に浸けた。今回は念のため事前に激落ちくんで軽く磨いてみたが、これだけでもまぁまぁ綺麗になった。これは出来映えに期待できそうだ。