田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

PC-88VA2マザーからIC取り外し

電源、パネルとPC-88VA2の修復が順調に完了してしまったので、いよいよ最難関のマザーボード修復に手を付ける。範囲は定番のバックアップ電池周辺。

まず足が錆びたICをすべて取り払う。IC20,IC21,IC13,IC8とC13コンデンサ、MR3,6の集合抵抗と結構な数がやられていたが、幸いこれらの部品はeBayやヤフオク、ネット通販で今だ新品が手に入った。まぁZ80自体現役なので周辺ICもそれなりに需要はあるのだろう。

最初はICの再利用を考えて丁寧に裏からハンダを吸っていたが、表の足が青錆で固着してどうにもならなかったので、IC21取り外し途中から足を切り飛ばす方法に切り替えた。これも新品部品が手に入ったからこそできる。

切り飛ばした後の足を引っこ抜くのは困難を極めた。錆びてハンダが溶けないのと、所々パターンの広い箇所があって熱も伝わらず。最終的な姿は以下の写真だが、数カ所ランドを引っぺがしてしまったところがある。自分の腕の無さに泣きそうだ。ただ本当に大事な裏面のパターンは剥がれず残っていて事なきを得た。

赤枠の中の配線、おおよそ20本ほどを繋がないといけない。特に電池周辺は跡形も無く腐食してしまっている。ちょっと前の自分なら泣いて諦めるところだが、実はVA2は修復事例に事欠かず、それらを見ることで少し安心できたところが大きい。それに回路図まで公開している方もいて、最悪それの通りに空中配線でもなんでもいいので繋げてしまえば動くのは、PC-9801FA2台の修理で経験済み。大丈夫、何とかなる。

とまぁ実は思ってたよりIC下のパターンが消失していて凹んでおり、自分自身に言い聞かせないと心が折れそうなのが本当のところ。明るい材料としてはこれまで趣味ではショボいホームセンターの半田ごてを使っていたが、リモートワーク環境の改善として近々業務用のそれなりに良いコテが自宅に設置されることか。コテがくる前に導通チェックだけ済ませておいて、サクッと作業を終えて直ることを期待したい。