田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

地域活動

 今年度努めた村の薬がようやく終わりつつある。コロナ禍で多くのイベントが中止になり例年より楽だった半面、いつもと違うやり方をせねばならず面倒なところもあった。それでもうちの地区、学校区では感染で苦しんだ家庭もなく、自粛は大成功といえるのではないだろうか。

 どこもそうだと思うが、うちの地区も今年はコロナ禍による活動自粛を理由にこれまでやってきたイベントをいくつか大胆に縮小した。特に影響が大きかったのは小学校の運動会と一緒に行っていた市民体育大会、子供会のドッヂボール、年末の厄年会が(一応今年だけ)なくなったことだろう。

 

 9月の運動会は正直中止で誰もが安堵したと思う。子供もいない独身の人とか、孫も小学校を卒業したようなお年寄りも総動員して綱引きとかもう地獄だったし、PTAの競技とかOBで毎年引っ張り出されたし、父兄総出でテントの撤収とか、もっと言えば金曜昼間の設営なんかも悩みのタネだった。今年は秋は皆比較的のんびりとできたように感じる。

 

 ドッヂボールはできれば娘が小学生のうちになくなって欲しかった。個人的に大っ嫌いなのだが、うちの地域はドッヂボールに非常に熱心な人が多く、かなり低学年から家族ぐるみで強制参加させられる。人にボールをぶつけたりぶつけられたりという恐ろしく野蛮で危険なスポーツ(といえるのか)に娘が巻き込まれるのは本当に心が痛んだものだ。特に始めたての2年生の頃低学年だけの試合にほぼぶっつけで出され、他地区のめちゃくちゃドッヂが強い子に顔面にボールをぶつけられた時は心臓が止まるかと思った。もちろん反則なのだが、そういうのはしょうがない、これに負けず頑張るのが素晴らしい、という雰囲気の球技なのでタチが悪い。当然ながら娘はこれがトラウマになり極度のボール恐怖症になってしまったし、毎週土日の練習や試合は本当にしんどそうだった。

 実は春頃は中止についてかなり多くの人の反対があったようでもめていた。初夏に市が大会中止したあとも、有志で代替の大会を秋に開く話が出た時には正気かとあきれたものだ。そこまで熱心にやりたいならクラブでやれよとずっと思っていたし、コーチとして練習に参加する父兄が少ないのにもイライラしていた。いっそこのまま永久になくなってしまうべきと言い切りたい。あんなものを子供会活動に持ち込んだ奴は地獄に落ちろ。

 

…少々熱くなってしまったが、最後の厄年会は神事のみの参加で、本来の姿を取り戻せたのではないかと思う。私の頃は年末から新年にかけて神社で炊き出しや振る舞いをやっていた。漁師町のような大掛かりな感じではなく、地域の人々と触れ合えてそれなりに楽しかったが、年々人数が減り、設営やら奉納品やらの負担が増えてきた頃でもあった。これを機会に馬鹿騒ぎの風潮はきっぱりと断ち、身の丈にあった活動にすべきと思う。

 

 そろそろ緊急事態宣言も解除になるし、春ということで浮かれるやつも増えてくるだろうが、やめてよかったことはそのまま止めることを堂々と継続できる世の中だと良いと思う。