先日¥3kほどで落札したカシオ製MSXであるPV-7をチェックして清掃。
ガラクタの山からFC用センターマイナスのACアダプターを引っ張りだし、AVケーブルを適当て接続して電源ON。あっさりBASICが起動した。起動速度にちょっと感動。そして空きメモリが4KBしか無いことに驚愕。さすが最低メモリマシン。キーは効かないものはない様子。
メモリが無くてもROMのゲーム、しかも自社製なら動くだろ、と熱闘甲子園を挿して電源ON。こちらもあっさり起動したうえ、ゲームパッドが正常動作することも確認できた。
ネジを1つはずして上蓋を開ける。噂通りの片面基板と巨大ヒートシンク。
裏を見るとまず気になったのがここ。RF出力に大量のCR回路が後付けしてある。怖い。いずれ撤去してしまおう。
この基板唯一の表面実装ICであるMB64H131。F社製ゲートアレイというか、簡易MSX-Engineらしい。スペックとしてはメモリコントローラー+82C55とのこと。RAM増設はここから線を引っ張る必要があるのかな。
ヒートシンクを外す。AY-3-8910そのものと、TMS9918ではなくTMS9118が顔を出した。Z80はNEC製。自分の手持ちでは初めてだ。あと目立つのはSRAMとROM。DRAMじゃないのも驚きだが、ROMのMSロゴと1983にもしびれる。実に40年前の純正BASIC ROMだ。
ここまで同一サイズのネジ数本で徹底的なコストダウン凄い!だったのだが、キーボード裏は打って変わってM2の極小ネジが大量に。しかも再組み立ての際に気付いたがタップ穴に空きがある。気にせずバラしてどのネジ穴を残すのが正解だったのか判らなくなってしまった。脱落しなきゃいいか。
メンブレン裏のすさまじいホコリを除去し上蓋をはめる。電源ONでLEDが付かない。良く見るとLEDが上蓋に押されて奥にぐんにゃりしていた。もうツメはめちゃったのに…。
何度か四苦八苦していると奇跡のようにぴったりとはまった。もうメモリ増設を諦めてこのまま2度と開けたくない。
上蓋とキーをコツコツ丁寧に清掃。うん、なかなか格好いい感じに仕上がった。満足。
そして最後の最後にとんでもないミスに気付く。お分かりだろうか…ジョイパッドの方向キーが上下逆向きなことに。もう今日はだめだ。このまましばらく押し通そう。