田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

PC-88VA2のマザー修理

暑くて仕事する気になれなかった日曜の午後、かねてより放置を気にしていたPC-88VA2のマザー修理に挑戦した。対象は多少程度がマシと思われた2枚目の方だ。

いくらマシとはいえ、バッテリー周りのパターンは所々変色して腐食断線っぽかったので、まずは腐食範囲にあるIC2つ、IC13とIC20を取り外した。

続いてパターン切れ箇所を正確に特定するため、回路図と結線表を元にブザーチェック。ここでいきなり目論見が大きく外れる。10本くらいは駄目だろうと思っていたパターンがなんとたった2カ所、IC13の7ピンそばを通過するIC13-14と17のみの断線だった。怪しいIC20周りやMR6周り、IC9の80ピン付近は見た目黒くなっているがすべて正常に導通を確認できた。なんてこった、ICを取らなくても簡単に補修できたではないか。

見た目よりずっとダメージが少ないことが判り嬉しい気持ち半分、足を切り飛ばしたIC2個と集合抵抗の付け直しでうんざり気分半分で、なんとか清掃直後の状態まで復元する。ついでに電解コンデンサもすべて新品に交換してやった。こちらは交換して正解だった。ほぼすべてで裏から液漏れしているのを確認した。危ないところだった。

最終的に断線2カ所はラッピング線で足に直付けし、バッテリーも互換新品に交換して底板金に取り付けた。ここまできたら復元と動作確認も簡単に終わるだろうと思ったが、自分の日頃の行いと持ち前の運ではそう簡単に事が運ぶわけ無かった。

写真はオーディオ関連のサブボードだが、これをマザーに取り付けようと触り、基板全体にべっちょりと電解液が漏れていることに気づいてしまった。コンデンサ総取っ替えと洗浄が必要でこの日は作業を中断した。さすが35年前の製品だけあって一筋縄ではいかない。慌てずゆっくりとリペアしていこう。