田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

研究職その4

研究職恨み節最終話。ハッピーエンドではない。


これ以降は若手との接点は週1の会議だけとなった。この製品開発プロジェクトの進捗を聞くだけである。じいさんに至っては姿すらロクに確認していない。
ただ影響を感じることは前述のネガキャンを含め度々あった。部下が辞めたあと社長が1人中途採用を連れてきたのだが、この人も1年経たずに社長とぶつかった挙句私を含めた会社批判して去っていったが、2人と仲良く話しているのは時折見かけた。そもそもこの人は経歴が特殊すぎたし待遇もすごかった。私と同年齢だったがなんと元々うちの新入社員で、契約社員として誰もが知る大手電気メーカー在籍経験ありだ。そして子供の学校関連で社長と再会して意気投合、復帰するにあたりいきなり係長待遇だった。社長の「人を見る目」と鶴の一声の体現者といえる。
うちの職歴があり先輩とも言え、同格なのに部下で、人事評価も関わらせてもらえずやりにくいことこの上無かった。平たく言えば同じ係長なのに仕事量と責任範囲に開きがありすぎた。そして経歴的なところで自分はその人に舐められていた気配はある。

この「いきなり係長」さんについては付き合いが短すぎて理解できていないところも多いが、顛末を端的に言えば実績を出すのがなかなかうまくいかず、それを社長にせっつかれたことではしごを外された感じになり、研究の2人の口車に乗って「うちの会社は、リーダーどもは」批判して去っていった。その年の無記名アンケートで「給与待遇と仕事量が見合っていない係長がいる」とあったが、以降ここまで露骨な意見は無いところを見ると書いたのは彼で間違いないだろう。そして彼の指すボンクラ係長は私のことだ。
この係長さんが辞めたあと、長らく携わった新製品は「条件付き」ではあるもののリリースを果たした。今では影の主力製品として立派に会社の売上を担っている。これで研究の2人とも関係がフェードアウトしていけばと思ったが、もちろん最後の最後まで被害を被った。その最後とは今から4年ほど前だ。

ここまで書けば彼らの新製品プロジェクトがポシャったのは誰でも想像がつくだろう。自分を含めた社内の多くがうまくいかないだろうと思いつつ、実際たった1年ちょっとでその通りになったのだが、ともかく散り際が斜め上でひどかった。試験結果の捏造発覚と退職時のデータ削除、退職後の労基駆け込みの3コンボである。フィクションでもここまでのクズはなかなか見かけない。当時怒りや呆れを通り越して笑えてきたのを覚えている。

試験結果の捏造は許せないこととはいえ、過去の実績から話多めに盛っているだろう位の予感はあった。だが実際には盛ったレベルでなく、悪質なミスリードを誘うサンプル操作らしかった。"らしかった"というのは2コンボ目のデータ削除があり真相を確認することができないからだ。思えば報告会の際にも彼らは自前のPCとUSBメモリーを持ち込んで秘密主義を徹底していたし、削除の目的も嫌がらせを兼ねた捏造の隠蔽なのだろうと考えるのが自然だ。捏造は詐欺だし、削除は備品の損壊以上にたちが悪い業務妨害だが、嘘のデータなぞ残されても邪魔なのでこれらは結果的にさほど問題ではない。報告会で1位を取って自分を馬鹿にしてたのは面白くなかったとはいえ。本当にアカンのは3番目の労基駆け込みと残された高額実験機器だ。

労基の件は向こうの言い分は休日出勤を強要されたのにその分の支払いが無い、そもそも残業時間が協定を超える、というものだった。もちろん嘘っぱちだ。休日出勤は同時期に私もやっていたが、彼らとはなぜか遭遇したことがない。総務と1年くらいゴタゴタ泥仕合をした挙句、(当たり前だが)最終的にうちへの大きなお咎めは無かった。せいぜいタイムカードは導入した方がいいね、くらいのことである。しかし我々係長以上の労働形態は大きなとばっちりを食らった。それまではわずかながらの職責手当とは別に残業代も認められ、働きすぎについてもカウントと制限がされていたが、これ以降は現場監督責任者扱いとして基本給の底上げと引き換えに残業代は付かなくなった。いわゆるサブロク協定の例外にさせられたのだ。給与面はどうでもいい。元から30時間を上限とした建前があり実質変わらないからだ。問題は残業時間上限が無くなったことで、会社側は必要とあれば大手を振って徹夜や休日出勤を監督責任者に命令できる。実際今年の春まで休日仕事当たり前、徹夜もありありだったし、今や我々の給与明細に残業時間の記載は無い。そして期日厳守の圧力は以前よりずっとひどい。
高額実験機器は償却前の低額転売でなかなかの損失となり、その年の我々の賞与にもダメージを与えた。さらにその後数年に渡りこの実験機器の残りものが場所を専有し、最近ではひどい間取りの実験室に我々の部署は引っ越しを強要された。それも1回だけでなく部屋の改装と合わせて都合3回もだ。それに加え昨年のコロナ騒動では変態的な間取りが影響し、距離を空けるため自分は部屋の外に机を出す羽目になった。これがリモートワークを熱望する大きなきっかけとなったのは言うまでもない。

そんなわけで2人が辞め、「研究」に関わるすべてが社内禁止ワードになってからも、事あるごとに負の遺産の影響を受けまくっている。前述の若手社員全滅もそうだし、労働形態の改悪もだし、間取りの件も、友人が冷や飯食わされてるのも、今の製品リリース計画ですら実はそうだ。ここまで周りに長期間悪影響を及ぼすとか紛うことなき悪人の所業だし、私が話の前半でロクな死に方しないぞと呪いたくなるのもやむを得ないというものだ。願わくば彼らが再び私の人生に登場しませんように。

…しかしじいさんはともかく、若手に再会したらいきなり係長さんのようになりかねないのが社長に感じる唯一の不安である。こういう3度目はいらないっす。


長々と書いてみたが、やはり人の悪口、愚痴は大してすっきりしないな。内に溜め込むよりは記録として吐き出した方がと思ったが、今後はもうちょっと楽しくなる内容を中心にしていきたいし、そういう生活と考え方をしたい。