田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

研究職その3

研究職恨み節の再びの続き。地獄本番。


2人が開発担当になった肝心のセンサーだが、これも結論を先に言うと1年近くこねくり回してダメだった。この新製品はうちが久々に探り当てた新市場にて切に望まれるものだったが、要の性能が競合他社の足元にも及ばず、今後の方針も見当すらついていなかった。ここまでダメだとはさすがに思わず、知らされた時は一瞬思考が止まったことを覚えている。
並行して開発することになった計器側の要件としてpAオーダーの電流入力があり、こちらは社長を含めて彼らにもボロクソに言われつつ、最終的には期日に間に合わせた。ところがセンサーの方は期日前日まで問題ないと言い張りつつ、当日の報告でギブアップを宣言したのが実にたちが悪い。プロジェクト管理をしていた私への当て付けとか、謝罪と計画修正はプライドが許さなかったとか色々想像はつくが、期日調整をしておけばお客様対応で右往左往することもなく、余計なコストをかけることもなく、部員が疲弊することもなかった。
進捗の虚偽報告はさすがに会議の場で徹底的に非難した。プロジェクトリーダーとして当然のことだし、社長からは会議の直前にそれとなく若手への怒り方の相談をされていたからだ。社内随一の狂犬と悪名高い私がキレるのは妥当だろうということらしい。

この出来事の少し後、うちの部員で直接の部下が1人辞めている。理由はこの製品のゴタゴタだけではないだろうが、そもそも厳しい状況に彼を追い込んでしまったのは無理な開発スケジュールによるところも大きい。そして彼を守るべき自分に度量と余裕が無かったのも反省すべきだろう。ただ会社や私について彼にあることないこと吹き込んだ2人は、そもそもスケジュールを滅茶苦茶にした張本人として許されるものではない。若手は辞めた彼よりわずかに年長でグループのリーダー格だった。そして彼に親しい社員や彼らと仲良くなった社員は最終的には全員退職してしまうことから、なんらかの影響を受けていたことは疑う余地が無い。

この一件直後、表向き若手はしばらくおとなしかったが、じいさんの態度は相変わらずだった。ほどなく私が昇進し計器側のリーダーとなったのも気に食わなかったようだ。当時のリーダー格に手当たり次第声を掛け、「あんなのが同じ係長でいいのか」「団結して会社を変えるべきではないのか」とやっていたらしい。これは複数の同僚からじいさんが辞めたあと聞かされたことなので事実であろうが、なんとなくの気配はあったものの本気でこんなゲスいことをやる気心が理解できず、聞かされるたびに心底寒気がしたものだ。
ともあれこれ以降2人とは話す機会が激減した。この騒動でセンサー担当が代わり、間に入って私が引き継ぎをする時も直接顔を合わせることを拒んだのだから、もうこちらとしてはどうすることもない。

そしてこんな問題を起こしてさすがにじいさんの居場所は無いだろうと思ったのだが、現実はそんなことなかった。今も信じられないがこの件について2人に直接のお咎めは一切なく、それどころか大予算を与えられて次の新しい製品開発プロジェクトを再び任されることになったのだ。私にキレられるだけで大失態がチャラなのも意味不明だが、3度目の正直にしても失ったものが多すぎる。社長は弱みを握られてるのではと心底疑ったし、実は今もそうだったんだろうと思っている。

またもや続く。