田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

出張

 半年ぶりの遠方出張できびだんごの国にいった。

 うちの会社は本来営業マン以外は泊まりがけの遠方出張は無い。基本的にすべて営業と代理店を通してやりとりするからだ。これは転勤が無いことと合わせてうちの採用情報の売り文句になっている。そしてその通り、私以外の社員はほぼ出張経験が無い。にもかかわらず私だけがやたら地方に行かされるのは、前職の実績が大きいのだろう。

 

 以前少し書いたが、昔は制御系ソフトエンジニア、いわゆる制御屋をやっていた。工作機械や検査器と一緒にあちこち出荷されるか、現場の火消しにかり出される職業だ。
 この制御屋は11年ほどやっていた。新卒からずっと同じ会社だから我ながら長続きしたと思う。入社して3年経たないうちにリストラがあり、その後も退職者が続出し5年程度で社員は半分以下になってしまっていた。私が退職する頃にはベトナム人研修生が組み付けするのが主体で、自身も出向と出張で年の半分も会社には顔を出していなかった。クビになるか独立するかでいずれはこの会社とは縁が切れていたと思うが、知識や技術、修羅場を開き直ってくぐり抜ける度胸などは、この会社の仕事で知り合った人々から学んだところが大きいし、今の会社に転職するきっかけにもなった。ちょっと面白い仕事も経験できたし、それなりに感謝はしている。

 

 ただ今回のように現場にかり出される要因となると複雑だ。頼りになると言われれば聞こえは良いが、ネガティブに捉えると便利屋として都合良くかり出されているとなる。またこれもネガティブ思考なのだが、当日の進捗報告と翌日朝の結果報告は厳守、至上命令だ。どうも出張で羽を伸ばしていると勘違いされている節があり、そこらを締めているつもりなのか。

 

 こんなことが何度も続くとリモートワークもそうなのだが、そんなにうらやましい、妬ましいなら自分でやればいいのに、とつい思ってしまう。代わって欲しいなら喜んで代わるし。コンビニ飯だけで、誰が好き好んで車で半日もかけて火消しに行くというのだろうか…。

 

 つい愚痴ばかりになってしまった。ここで前向きな話をしておくと、出張でどれだけ全国各県を巡れるかというチャレンジを密かにしている。九州、山陽、関西、中部、北陸、関東、東北はどこかしらの県に行っている。あとは四国、山陰、北海道だ。もっとストレートに言えば北海道でカニと海鮮丼が食べたいのだが、定年まで10年ちょっと、行ける日は来るのだろうか。