田舎おやじの言動log

田舎で暮らすおっさんの言動を適当にロギング。

リモートワーク on Linux その1

 4月以降はAndroidや組み込み系機器などのソフトウェア試作予定なので、これを機会にLinuxでどれくらいリモートワークができるか試して記録することにした。なお職場環境はWindows10オンリーかつサイボウズ+ネットワークドライブ。Windowsからの脱却ははなから無理ということで目指していない。他のWindowsPCやAndroid端末も使いながら、ちょうどいいバランスでやってみたいと思う。

 

・使用PCとディストリビューション
 リビング隅でなんとなく使っていたサブPCを使用することとした。構成は下記。

CPU:Ryzen9 3950X + 虎徹(ECOモードで使用)
モリー:DDR4-2666 16GB
ビデオカードRadeon RX580
SSD:M.2 WD Blue 512GB
HDD:WD Green 4TB
その他:USB BTアダプタ
※モニターとキーボード、マウスは切替器などでXPS13と共用。

 

 サブPCとはいえ仕事なら十分すぎるスペック。ゲーミングPCがいかにコスパ悪いかよくわかると思う。これにリリース間近のDebian11(Bullseye)を入れた。元から入っていたWindows10はとりあえず残した。失敗したり飽きたりしたらWindows10に戻せるように、という後ろ向きの理由だ。まぁ万が一Windowsイラネって事になったら、改めて考えれば良い。
 Debianのインストール自体は問題無し。リポジトリにcontrib non-freeを追加してfirmware-amd-graphicsとfirmware-realtekをインストールしたらすべてが完璧に動作した。デスクトップ環境は吊るしのgnomeでテーマをダーク系に、フォントはnotoを入れて調整。4Kモニター2枚も難なく使えた。スケーリングは横着して200%としたが今のところ困っていない。
 ちょこっと面倒なのは、スリープやロック画面から復帰するとサブモニターが切れる、それに伴いサウンドバイスの選択が初期化されること。これは追々対策することにしよう。

 

Google Chrome
 リモートデスクトップを普通に使いたかったのでChromiumではなく本家のものを利用。リポジトリ追加で難なく動作したが、ネットにあるようにsouselist.d/以下にリストファイルを2つ作るとaptでwarningがウザかったので、片側はコメントアウトした。
 リモートデスクトップは会社や自宅内のWindowsPCに接続するだけなら追加インストールは必要ない。当面このままでいく。
当たり前だがその他Googleアプリ(Youtube Music、Keep、Photo、Gmailなど)も問題なく使えるので、これだけで吊るしのChromebookに負けることは無い。

 

・日本語入力環境
 定番のfcitx-mozcを入れたが少々ハマった。Debian Installerが悪いのか不明なのだが、fcitx-configtoolを立ち上げるとキーボードもMozcも登録されていない状態だった。その後キーボード設定をpc105からjp106にしたりしたが駄目。fcitxをターミナルから起動してfcitx-configtoolを開くと表示された。しかしIME入力切り替えが効かないため、一旦fcitx-mozcをremoveして入れ直したところようやく正常動作した。Mozc設定はAtok、スペース半角としてある。

 

・Office系
 Excel、Word、Powerpointの3つは吊るしのLibre Officeで問題なく表示、編集できる。ただWordファイルはMSネット版、モバイル版より表示互換は低いように見えた。ExcelとPowepointは概ね問題無さそう。
 ただ電子印+既存フォーマットで印刷ズレを起こさないためにはMS Office一択、それも社内でバージョンを揃えての運用しか無い。ここは素直にWindowsPCをリモートで使ったほうが良いと思う。

 

Android Studio
 適当なディレクトリに解凍するだけで使えた。Windows版と見た目全く変わらないどころか、パワーのあるデスクトップ上のせいか異常に動作が軽い。エミュレーター動作まではわからないが当面こちらはDebianメインでいける。

 

VSCode
 リポジトリを追加してテキストエディタとしては普通に使えるようになった。この状態でほとんど困ることはないのだが、gnome吊るしのgoogleドライブ接続機能だとファイル名が化け化けになるため、以下のgoogle-drive-ocamlfuseをインストールしてフォルダにマウントするようにした。

 

 ・Googleドライブ
 gnomeだとアカウント追加でアクセスできるようになるが、アプリによっては開けなかったりファイル名が正しく表示されなかったりする。なのでgoogle-drive-ocamlfuseを使うことにしたが、こちらも少々ハマった。ネット上に載っているインストール方法では古いリポジトリを記載したものが多いのが原因だ。正しいリポジトリとkeyを手動で追加したら無事インストールできた。これでGoogleドライブが普通のフォルダのように使え、VSCodeのファイル名化けなど解決した。

 

Kindle for PC
 Cloud Readerでも良かったが、せっかくなのでWineを使って入れてみた。Debian10では動作するkindleのバージョンで結構苦労したが、今回はwinehq-staging + Ver.1.26.0で簡単に動作した。文字化けはwineticksでcjkfontをインストールして解決。ただWindows版同様もっさりなので大きめの泥タブの方が捗る気がする。

 

Thunderbird Portable
 前述の設定ついでにGoogleドライブ上のThunderbird PortableをWineで動かしてみた。ファイルの読み書きで異常に時間はかかるものの正常動作するが、当然ながら無理に使うほどではない。素直にWindowsPCで動作させるべきだ。

 

VLC
 昔よりRadeonドライバがマシになったせいか、インテルのノートPCよりヌルヌルに動作する。Chinachuからのストリーム再生やTV視聴も問題ないため、泥タブを使うよりこちらの方が良い。

 

Amazonプライムビデオ
 仕事と直接関係無いがアマプラHD再生に挑戦し惨敗。UA偽装もwineのwinブラウザ経由も今のところ駄目。もちろんSD再生はできるしBGM代わりに小窓で放置なのでこれでも問題無いような気がする。気になるなら泥タブのT1195がHD再生に対応するのを待ち、そちらで視聴した方がよっぽど捗るだろう。

 

とりあえず今日のところはここまで。SW4STM32、VSCodeの環境整備などは後日。