仕事以外でLinuxデスクトップがどのくらい使えるかやってみた記録。
・Chinachu
以前書いたようにブラウザベースなので当たり前のように動く。プレイリストと関連付けできるので視聴は泥タブより楽。なのだが、しばらく使っていてVLCだとBSチャンネルを見るとやたら落ちることに気づいた。ビットレートが影響しているのだろうか。gnomeビデオなら問題無いのでxspfはしばらくこちらを使うことにしよう。
・Steam
ずいぶん前から楽にインストールできて以降のアップデートも自動。さらにProtonのおかげでWindowsゲームも多く動作する。ちょっと古めのものや軽めインディーズゲーはfullHDなら余裕だったし、コントローラーも普通に使えた。ただOS問わずのリモート機能が強力なので、他に速いゲーミングPCがあるなら無理にスタンドアローンで動かす必要は無いと思う。
一応ネイティブでLinuxに対応するゲームをいくつかやってみたが、Terrariaは4K解像度に対応していなくてそのままではプレイが厳しかった。他はStardewValleyは完璧、Starboundも良さそう、Civ.6も4K、XGAどちらかしか解像度は選べないが、UIを200%設定すればなんとかという具合。しかしながらランチャーが表示されなかったり、modでBGMが鳴らなかったり、フルスクリーンだと稀にゲームが落ちることなどがあってやや不安定。ただ他のものは概ねデスクトップ側の解像度を変更すればいけそうだ。
Protonはとりあえず魔物娘と不思議な冒険をプレイしてみて、こちらは完璧に動作した。DrakensangはそのままではWindows10でうまく起動しないが、Protonなら普通に起動できた。ただマウスの右クリックが効かないような気がしている。West Sweetyという中華エロゲーは完璧だったが、痴女メイド2はブラックアウトでプレイできず。独自のゲームエンジンを積んでいなければ結構動作するみたいで驚いた。SSDにも限りがあるし、これ以上重そうなゲームはビデオカードがRX580なので試していない。
リモートプレイについてはポップアップの日本語が豆腐になるものの、動作自体に大きな支障は無かった。まぁあまり積極的に使う局面も無いが。
・GOGとかWindowsのレトロゲーム
GOGの洋物レトロゲーはWineやDOSBoxで大体動く。マイト・アンド・マジックとかは余裕だ。ただPCOTのような翻訳ツールで良いものを見つけられていないので、テキスト少なめのハクスラ系でないと別の意味でプレイが厳しい。
古めの和製Windowsゲーは前述のDrakensangのように、Windows10よりWineの方が楽に動作するものもある。ただPCパワーが有り余っている現状では、仮想環境でWindowsXPとかWindows98環境を構築した方が確実だ。
・DMMブックス
Winehqでかなりのアプリやゲームが動くのでこれも試してみたが、タイトル表示で固まってしまう。Linuxにこだわるならブラウザしかないが、Kindleと同じように泥タブを使う方が楽だと思う。
ちなみにブラウザはやや動作もっさりではあるものの、ちゃんと既読の記録くらいは覚えているししおりも挟める。ダウンロードでディスク容量を消費しないメリットもあるので、大画面モニターならそれなりに使える。
・Retropie
インストールスクリプト実行一発ですんなり入る。最近のdebianの数少ない利点かもしれない。もっともレトロゲーはあまりデスクトップPCでは遊ばないが。
・mp4エンコ
FFmpegでだいたい出来る。コマンドラインで一々打つのが面倒ならば、適当なラッパーを入れるかスクリプトを組めばよい。編集ツールも充実しているが、自分はTMpegのライセンスがあるのでそもそもこのPCでエンコする理由が無い。ただやってみただけだ。
・MS Office Online
Office365のライセンスがあれば使えることを思い出してやってみたが、Wordの折返しや行間、PowerPointの配置が微妙にローカル版と異なり、プレビューすら使えない気がする。そもそもMS Officeの問題なのでどうしようもない。
・Amazonプライムビデオ
今のところどう頑張ってもHD以上の視聴は出来ないようだ。UA偽装やWineによる他アプリ利用もダメだった。ただBGM代わりに小さい窓で表示させっぱなしならSDでもそれほど困らない。
しかしAmazonがなぜSD縛りにしているのか意味不明だ。泥タブやマイナーなブラウザも軒並みアウトにされている。そんなに自前の端末を売りたいのか。利用料を上げてもらっても構わないからぜひ対応して欲しい。
・Rythmbox
YoutubeMusicメインなので滅多に使うことは無いのだが、Debianでは少なくともBusterからずっと音量のコントロールがまともに動作しない。主音量をホットキーで変えるケースがほとんどなので実害は無いとはいえ、デフォルトアプリがこれではちょっとカッコ悪い。
以上がここ数日いじった結果。ここまで普通にゲームとかもできてしまうと、つい大容量SSDと速いビデオカードが欲しくなる。仕事が一段落したらこの辺をアップデートして完全なLinux機にしてもいいかもしれない。というか、Civ.6は相変わらず徹夜しそうでヤバかった。